ベルギーの素材が大阪万博で輝きを放つ

BLCCJ法人会員のBeal International （ビール・インターナショナル）様より、以下のお知らせをいただきました。

BEAL Internationalの、MORTEX®ブランドが900㎡の休憩スペースに採用されました。

大阪万博（10月中旬まで開催）の休憩所4 、900㎡の公共スペースにおいて、BEAL InternationalのMORTEX®ブランドがさりげなく存在感を放っています。ここは静けさを求める訪問者が起伏のある風景と繊細な日陰の中で一息つける場所となっています。

MORTEX®ブランドの仕上げ材がこのプロジェクトに採用されたのは偶然ではありません。

構想段階から、日本の建設会社である加登脇建設は、機能性と美観を兼ね備えた素材を求めていました。ひび割れに強く、色褪せず、周囲の自然環境に完璧に溶け込むもの。検討された選択肢の中で、MORTEX®のミネラル仕上げ材がすべての要件を満たしました。温かみのある土のような色調が、周囲の地面と調和し、日本の感性であるシンプルさと自然との調和を体現しています。

プロジェクトマネージャーの加登脇 慎一氏は次のように説明しています。「当初、MORTEX® ブランドは検討対象外でした。伝統的なカラーモルタル、真砂土舗装や砂利樹脂舗装の処理を検討していましたが、ひび割れ、滑りやすさ、湿度による色調の変化など、技術的な制限に直面していました。日本の気候の変化を考慮すると、色の保持は大きな課題でした。MORTEX®は着色可能なので、創造の自由度が大幅に向上しました。正確に調整された顔料を組み合わせることで、環境に適した安定した土のような色調を維持することができました。MORTEX®塗料の使用アイデアは、知人とのカジュアルな会話から生まれました。彼は塗料の仕組みについて説明し、技術的な特性を議論する中で、アイデアが閃きました。結果的に、これは大成功でした。 」

MORTEX®の施工に熟練した日本の職人チーム、特にMORTEX®のトレーナーである石原左官の石原代表とRibreの長畑社長との協力はスムーズに進みました。最終デザインを確定する前に、3～4つのサンプルが開発されました。

BEAL Internationalにとって、このプロジェクトは非常に素晴らしい機会です。日本はワロン地域の企業にとって戦略的な輸出市場であり、アジア市場での新たな成長への扉を開くものです。

「私たちの製品が、万博の中でも特に目立ち、頻繁に使用される場所に採用されたことは非常に特別なことです。これは、最高の製品を目指して長年努力してきたR&Dチームの成果であり、国際的なパートナーとの協力関係がますます強化されてきた結果でもあります。」と、BEAL InternationalのCEOであるバルバラ・チリー氏は語ります。

「このことは、持続可能性、美しさ、そして革新性が見事に両立できることを、改めて証明しています。」

この休憩スペースの建設には、3,570人もの人が携わり、299日間の工事を要しました。トイレの洗面台にもMORTEX®の仕上げが施されています。最も忙しい時期は2024年11月から12月で、内外の工事が同時に進行したため、調整が特に困難でした。全体像を把握するため、建物内に仮設事務所が設置されました。この休憩スペースを実際に体験したい方は、2025年10月13日まで大阪万博会場を訪れることができます。

MORTEX®の休憩所4（大阪万博）のデータ

設計：合同会社MIDW一級建築士事務所＋Niimori Jamison

施工：加登脇建設株式会社

総面積：

900 m²（一般公開用の休憩スペース、座席、通路、衛生設備を含む）

使用された仕上げ：

– 屋外床：MORTEX®鉱物性仕上げ材

– 色：BEAL Internationalが提供するカラーチャートから選択された土色のブラウン（近接する土の色にあわせるため）

– 屋内床：MORTEX®床材

– 洗面台：MORTEX®鉱物仕上げ材（室内）

効果と仕上げ：

試作として事前に3～4つのサンプルが作成されました。屋外床面として雨天時にも滑りにくい特性が求められたため、仕上げは粗いテクスチャーとなっています。

下地と準備：

MORTEX®は、コンクリート打設の下地に塗布されました。この下地には多くのコンクリート打設の継ぎ目があったため、まずこれらを丁寧に処理しました。これにより、最終層のMORTEX®にひび割れが発生しないようにしました。この工程は、特に温度変化や過酷な使用条件にさらされる屋外コンクリートへの施工において不可欠です。

BEAL Internationalについて

BEAL Internationalは、建設・装飾業界向けに革新的な製品を提供しています。ベルギーのナミュール地方に本社を置くこの家族経営の企業は、1974年の設立以来、50周年を迎えました。輸出比率65％、50カ国以上（主要輸出市場は日本）に顧客を持つ同社は、現在でも国際的な成長を続けています。

BEAL Internationalは、3つの主要ブランドで国際的な評価を得ています。

• MORTEX® – 技術性能と美しさを兼ね備えた鉱物系仕上げ材で、50年以上にわたり、多目的に使用されています。ヨーロッパ産天然原料を95%使用し、ベルギーで製造されています。顔料を混ぜて着色する製品は、無限のカラーバリエーションを提供します。天然石のような外観と柔らかい触感により、サステナブルで美しく、五感に訴えるソリューションです。
• BEALSTONE® – グラニト/テラゾタイプの自由にデザインできる仕上げ材。
• CAPILASIL® – 湿気上昇と表面湿気に対する防水ソリューション。

BEAL Internationalは、製品の設計、製造、販売を自社で手がけています。世界中に広がる販売網を通じて、製品はヨーロッパからアジアまで、特に日本において広範なネットワークを構築しています。